憧れのクローゼット
いつも夢見ているクローゼットがある。
明るい光の入る窓がある白い壁の部屋に、長いラックとテーブルとカゴやらが置いてあって、そこに色のトーンが揃ったアイテムが整然と収められている。ウォークインクローゼットのような機能性は必要なくて、好きな服たちが自由に、でも美しく並んでいる、そんなイメージ。1人掛けのソファは座るためではなく、バッグ置き用に。ハンカチ類はエナメルの洗面器にたくさん積んで......と、妄想はむくむくとどこまでも膨らむ。
ひょっとしたらクローゼットというよりは、自分だけの"セレクトショップ"を作りたいのかも。でもこの夢のクローゼット、いつか実現できるのかしら。
現実的にはいろんな問題がある。まずクローゼット部屋(と呼ぶことにします)にするスペースがないという根本的な問題。でもそれよりも自分のワードローブに統一感がないということが一番の問題かも。毎日同じような服を着ているはずなのに、まとめて見ると統一感がないのが、自分的には何とも気持ちが悪い。去年メトロポリタンミュージアムで見た「Sara Berman's Closet」というインスタレーションのように白い服だけを着るとか、画家のジョージア・オキーフみたいに同じ服を何枚もあつらえるとか、それぐらいの潔いワードローブが理想ではあるけれど、まだまだ流行への煩悩(?)が捨てきれない私。いいなと思う服のテイストを絞る、まずはここなのかも。
理想のクローゼットを作りたいがために自分のおしゃれを規制してしまうのは本末転倒なのかもしれないけれど、自分の目指すところはクローゼットとワードローブの統一感。だからこの難しいテーマを楽しみながら、自分のおしゃれを追求していきたいと思う。
頑張ろう、っと。