なぜ逃げるか、なぜ逃げることができたか、
逃げるとどうなるか、逃げたあとどうなったか―――。
数学教師として働いていた中学校から、突然姿を消して「失踪」をしてしまったという暗い過去を持つ漫画家こと中川学40歳。
かつて失踪した道のりを15年ぶりに旅して、記憶を呼び戻しながら、過去にけじめをつける漫画。
現実からいつも逃げてしまう人も、逃げたいのに実際にはなかなか逃げられない人も、逃げることなく頑張ってきた人も、どうぞごゆるりとお楽しみください。
1976年北海道生まれ。大学卒業後、小中学校の臨時教師や様々なアルバイトを経験。2011年、漫画家志望の若者に格安で住居を提供するトキワ荘プロジェクトに応募して上京。デビュー作『僕にはまだ友だちがいない』（メディアファクトリー）がNHK「青山ワンセグ開発」でまさかの実写ドラマ化（主演:浜野謙太）。その後、『群馬県ブラジル町に住んでみた』のほか、2015年、自身のくも膜下出血体験を描いた壮絶実録漫画『くも漫。』（リイド社）を発表し各方面で話題を呼ぶ。「マンガHONZ超新作大賞2015」では『くも漫。』が第7位を受賞。社会の最下層の更に下をいく漫画家として日々奮闘中。
