第2回 オーラ系

「えっ、嘘でしょう......」
 自分のオーラが写し出されたモニターを見て、目を疑いました。今年の1月、プチ癒しフェスタというイベントで久しぶりにオーラ写真を撮影したのですが、鑑定スタッフの女性が
「バイタリティありますね」と見せてくれた画面にはオレンジ色に包まれた上半身が。
「オレンジのオーラはポジティブで華やか。でも、右半身が暗くなっているので、休憩を取ったほうがいいかもしれません」
「すみません、オレンジでは納得ができないので、もう一回撮ってもいいですか?」
 多分、直前に撮影した友人のオーラが真っ赤だったので、その残留分子が残っているのかもしれません。私はムリを言って再びセンサーの上に手を載せました。そして念じたら、オレンジの中にも白やブルーが現れてきて、少し気持ちがおさまりました。
 約1年前、仕事で行ったカンボジアの、森の中の波動が高いヴィーガンカフェで、なぜかロシア人の美女にオーラカメラで撮影してもらったのですが、その時はなんと白とラベンダーのオーラを出すことができたのです。思えば白を出すまでの道のりは長かった......。黄色、グリーン、ブルー、紫と、まるで模試の判定を上げていくように、魂の修行とともに、オーラのスピリチュアル度をステップアップさせていきました。
 オーラについて、説明不足のまま話が進んでしまい、すみません。近年、単語が世の中に定着していますが、オーラとは、生体が放つエネルギーのことを表しています。色や大きさにその人の個性や心身の状態が表れるとされています。
 
 オーラの色については、原生的な方から、、
深い赤色...プラス面-生命力にあふれている。現実主義。 マイナス面-エゴイスト、支配的、物質的。
赤色...プラス面―エネルギッシュ、情熱的。 マイナス面短気、攻撃的、負けず嫌い。
オレンジ色...プラス面―ポジティブで華やか。カリスマ性。 マイナス面―計算高く協調性に欠ける。
黄色...プラス面―頭脳明晰、ユーモアがある。 マイナス面―神経質、臆病、わがまま。
緑色...プラス面―調和、社交的、協調性。 マイナス面―優柔不断、八方美人。
深緑色...プラス面-頭脳明晰、責任感。 マイナス面―ずる賢い、野心家。
青色...プラス面-冷静沈着、客観性。 マイナス面―冷ややか、コミュニケーション不全。
藍色...プラス面-芸術的、洞察力。 マイナス面―厳格、孤独。
紫色...プラス面-感受性、美意識が高い、直感的。 マイナス面-現実を直視しない、自虐的。
ラベンダー...プラス面―想像性豊か、神秘的。 マイナス面―非現実的、繊細すぎる。
白色...プラス面-全てのプラス部分を含む。卓越した精神性。 マイナス面―全てのマイナス部分を含む。自分を見失ってしまうことも。
となっています。(撮影したオーラ写真の説明書より引用)

 苦節10年以上かけてやっと白いオーラを出すところまでいったのに、オレンジに戻ってしまうとは、霊的偏差値70から50くらいに下がってしまったような感覚。もちろん現実的な赤やオレンジのオーラでも良いところはありますが、アセンションを目指していた身としては残念な結果です。去年、白いオーラを出したことで、もしかしたら慢心してしまっていたかもしれません。自分は意識が高いと思い上がって、白いオーラにあぐらをかいていたようです。最近、外貨と投資信託が下がってしまっているので、お金のことを気にしていたのも一因として考えられます。初心に戻って、またオレンジ色のオーラからやり直ししなければと思いました。スポーツのトレーニングのように日々、精神修養が必要です。ちなみに白の先には金色のオーラがあるようで、まだまだ精進しなければ......。逆に、最凶のオーラは黒で、病気や死、邪悪な心などを表します。オーラカメラでは、黒は見たことはないのですが、目視で見える人には見えるようです。人と会ったあと、その人が黒いもやに包まれていたようで顔を思い出せない、という時は要注意です。
 黒までいかなくても、色が暗くなっているところには疲れや不安などが出ているそうです。現に、カンボジアで撮影したオーラ写真では、未来を表す左半身に黒い線が入っていました。ロシア美女に「将来に不安を抱いていますね」と指摘された通り、久しぶりの海外で帰りの飛行機に対して恐怖感があったので、センサーでもそれが表れていたようです。
 オーラの鑑定には、
・オーラカメラ
・人に見てもらう 
 という方法があります。オーラカメラは、手のひらをセンサーに置き、発せられる磁気エネルギーをオーラの色に変換することができます。ロシアではオーラカメラの技術が進歩していて、なんと監視カメラで犯罪を企む人のオーラを検知するシステムまで開発されています。日本にも上陸するそうで、オーラは嘘を付けないので犯罪検挙率も上がるかもしれません。オーラカメラが密かに普及し、いつか就職の面接などで使われる時代も来そうです。私がオレンジ色のオーラを出したあと、念力で強引に白やブルーを出せたように、機械はある程度マインドの力でコントロールできる気もしますが......。
 続いて、オーラを人に見てもらう方法です。スピリチュアルカウンセラーの方に謝礼を払って鑑定してもらう、というのと、見える知人にタダで見てもらう、という方法があります。というか、自称オーラが見える人は、聞いていないのにオーラの色を教えてくれることが多いです。ちょっと前にも霊能力がある知人女性に「レンガ色が見える......」とつぶやかれ、茶色っぽいオーラってこと? と複雑な思いがよぎりました。見えるからといって、相手の許可なく、自分の力をアピールするために伝えるのは考えものです。彼女はパーティ会場でも、その辺の人に、見える色や今後の運勢を伝えまくっていて、気付いたら周囲の人から避けられていました。彼女は、何か言われそうになって足早に立ち去る人を見て「あの人、怖がってる」とか言っていましたが......。
 オーラが見えるようになったからといって、自分を過信しないようにしたいです。誰でも練習すれば、オーラが見えるようになります。薄暗い所で手の周りをボーッと見ると白いもやが見えてきます。これが第一段階です。人のオーラも黒っぽい壁の前だと見やすいです。以前教えられたもう一つの方法は、人に壁の前に立ってもらい、パッとしゃがんでもらいます。すると、残像でオーラの色が壁に映って見えることがあります。ただ、しゃがむ人は体力的に大変ですが......。オーラを見ようとすると、対面している相手の肩の周りを視線がさまよい、不審がられる恐れもあります。オーラの前に礼儀ありです。
 と言いながら、先日、失礼な方法でオーラを感知。睡眠不足で伺った舞台の公演で、うとうとしかけてボーッと登壇者を眺めていたら、その人の周りに色が見えた経験をしました。やんごとなき演者さんの周りには、ブルーと金色っぽい色が二重になって見えました。舞台監督の男性の肩にはアグレッシブな赤いオーラがほとばしっていました。背景が黒い壁だったのも好条件だったようです。はっきりとオーラの色が見えたことでテンションが上がり、また自分を過信してしまいそうです。ただ、オーラが見えるというのは「補色残像」といって、眼が疲れて勝手に色を錯覚して感知しているいる説も......。「現実を直視しない」オーラの色なので、この辺は知らなかったことにしたいです。



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カンボジアのカフェで撮影したオーラ写真。この時は白が出てロシア美女にもホメられたのですが......。



●レベル 
中級


●口癖
「私のオーラは紫色だから......」
霊性が高めの色をアピールしがち。現実世界では紫色好きは欲求不満だと言われていますが、精神世界では人気の色です。


●仲良くなる方法
「オーラが黄色って言われたんだけど、どういう意味?」などと、謙虚に話しかけます。
決してスピ系の人より波動が高そうな色は言わず、現実的な色のオーラを言うことで、相手の優越感を刺激。

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