第3回 チャクラ意識が高い人

 「オーラは良いけどチャクラはちょっと......」。スピリチュアルが苦手な人にとって「チャクラ」というのは受け入れ難い概念のようです。リアリストの知人の男性に、「男にチャクラとか言ったら引かれるから絶対ダメだよ!」と忠告されたこともありますそれでも平気で使っていて「チャクラの調子が悪いのでお先に失礼します」と早く帰る理由に使ったこともありますが......)ゲームの世界ではチャクラポイントとかチャクラパワーというワードを使っているものもありますが、「巨大なチャクラをまとう」とか用法がまちがっている感もあり、やはり男性の認識度は低いようです。
 いっぽう、周りのオーガニック系美女の友人は「私は第4チャクラが弱いから......」とふつうに会話の中にチャクラというワードを入れてきたりします。オーガニックコスメのお店でもチャクラに働きかけるオイルやフラワーエッセンスが売られていたりして、チャクラ意識が高い人とそうでない人の格差が広がっているようです。チャクラはエネルギーだけでなくホルモンをコントロールしているという説があり、チャクラを活性化したらモテる気がします。チャクラ美人の友人も結構なモテ具合で、「電話がかかってきたから取っていただけなのに、付き合ってると勘違いされちゃったの」......などといったエピソードに事欠きません。
 チャクラについて簡単に説明させていただきますと、インドのサンスクリット語で「車輪・円」を表し、エネルギーがらせん状に回転して渦巻いているスポットです。体の中心に沿って、縦に7ヵ所並んでいます。下から、第1チャクラ会陰あたり、第2チャクラ子宮、男性器、第3チャクラおへその下の丹田、第4チャクラ胸の真ん中、第5チャクラのど、第6チャクラ眉間、第7チャクラ頭頂部に位置しています。エネルギーを吸収し回転するという、自家発電装置のようです。なので、どこかが滞ったり、もしくは開きすぎてエネルギー過多になると心身に影響してしまいます。
 たとえば第1チャクラは、地に足を付けて現実的に生きる力を司っています。ここが弱いと感情的に不安定になったり無気力感に苛まれます。逆に、開きすぎだと物欲が強くなってしまいます。第2チャクラは、生殖器とつながっていて、創造性にも影響します。滞っていると生理不順や性に対する罪悪感を抱いたり、不感症などの問題が。開きすぎだと、性に溺れてチャクラだけでなく下半身もガバガバになってしまいます。第3チャクラはやる気や自信、第4チャクラは愛や情緒、第5チャクラは声やコミュニケーション能力、第6チャクラは直感や発想、第7チャクラは高次元とのつながりを司っています。これまでに何度か、スピリチュアルカウンセラーやヒーラーさんにチャクラを見てもらっていますが、男性ヒーラーに会陰や下半身のチャクラをチェックされていたと思うと、今さらながら羞恥心がこみ上げます。ヒーラーさんに「ハートのチャクラがヘドロまみれ」と言われて軽いショックを受けたこともありました。そのヒーラーさんに聞いて興味深かったのは、人が警戒心を抱いているときに無意識に体の前で腕を組むのは、ハートのチャクラをガードしているから、という話。チャクラのある場所は急所でもあるので、知らないうちにガードしたりチャクラを閉じてしまっていたかもしれません。
 チャクラを整える方法はたくさんあり、ヨガのポーズをするとか、チャクラの音に対応したシンギングボウルを奏でるとか、チベット体操をする、太陽を浴びる、マントラを唱えるといった行為がチャクラに良いとされています。チベット体操は何年かやっていますが、惰性で適当にやってしまっているので効果は微妙です。
 先日、サイキックカウンセラーの角田みゆきさんという方女性誌などでも人気が上昇とご縁があり、チャクラを整える方法を教わりました。角田さんは「クリスタルのペンデュラムを使うと良いですよ」とおっしゃいました。ペンデュラムとは、よくダウジング棒や振り子で探し物をしたり潜在意識に質問する手法で使われる振り子のことですが、こちらのアイテムでチャクラを調整できるそうです。手に持って「第1チャクラの回転を視覚化してください」と尋ね、振り子の回転を観察。そのあと、「第1チャクラを調整してください。整えたら止まってください」と振り子にリクエスト、というのを第1から第7チャクラまで繰り返していきます。やってみると如実にチャクラごとの違いがありました。第1チャクラを可視化した振り子は小刻みに震えて、「ムリしているみたいね」と見抜かれました。第2チャクラも動きが弱く、「心配性で、迷っているのにエネルギーを使ってますね」と角田さん。第3も自信なさげな回転で、「もう一息かな」、第4はゆっくり触れ幅が大きくなり「傷つきやすいけれど立ち直りも早いね」と鑑定されました。第5の動きも震えている感じで「言いたいことを言ってない。もっとなめらかに喋れるはず」。でも、スピリチュアルな第6、第7のチャクラはまあまあ良い回転ぶりでした。「もう少し楽しんでもいいみたい」など、角田さんにペンデュラムの声を代弁してもらってセッションは終了。

 不思議なことに、チャクラを整えていると該当箇所が温かくなりました。帰り道は何年かぶりに鼻唄が自然と出てきたり、チャクラが喜んでいる......? そして最近、人生的にいろいろと辛くて、朝から気分が落ち気味だったのが、チャクラを整えた日はなぜか多幸感に包まれて目が覚めました。肌も妙にツルツルだったり、チャクラがこんなに心身に影響を及ぼしているとは。歯を磨くとか顔を洗うといった習慣にチャクラ調整を入れた方が良いと思いながらも、また三日坊主になる予感がしています。

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ペンデュラムでチャクラを整える方法をレクチャーしてくださる角田さん。「使ったらお礼を言ったりホメたりしてペンデュラムとの信頼関係を築いてください」


●レベル
中級


●口癖
「チャクラが通りました」
1チャクラから第7チャクラまでが滞りなく働いていて、地球から高次元までエネルギーの道が通った状態。


仲良くなる方法
チャクラは見える人が少なく、ほとんどの人が初心者という分野なので、「チャクラってどこにあるの?」「チャクラって何色?」など、素朴な疑問を投げかけるくらいがちょうど良いです。「ムーラダーラチャクラが活性化したらクンダリーニが上昇するんだよね」といった専門用語で自分の知識をいきなりアピールするのはやめた方が無難です。


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