スピリチュアルな世界では、ときどきちょっと怖い話も聞きます。知人のSさんは、ふらっと入った霊能者のサロンで、会話中にその女性霊能者の機嫌を損ねてしまったらしく、連日ネガティブなエネルギーを送られ体調を崩してしまいました。念によって、免疫力が低下。相手が眠っていると思われる時間だけがSさんが自由に活動できる時間だったそうです。屋久島で縄文杉に抱きついてみたり、神社に通ってお祓いして、念からは逃れることができたとか。
また別の知人のAさんは、女性霊能者の洗脳にかかっていたことにあとで気付いたそうです。
「ご神託とか言って単に悪口を言っているところに違和感が。急に、友達に百万円振り込め、と命令してきたり。とにかく大金を使うことを勧められました。でも、突き抜けたことができたので今となっては感謝したいです」
大きなお金が絡んでくると心配ですが、Aさんポジティブシンキングすぎです。やばい霊能者には、お金への欲求が強いタイプと、単に人を思いのままにコントロールするのが楽しいタイプに分かれるように思います。
私はそこまで危険な人には遭遇していないのですが、ちょっと信憑性が......? と疑問を感じることはあります。
先日、過去世リーディングを受ける機会がありました。オーラからなんでも読みとれるというヒーラーの女性は目を閉じると、
「一番色濃く見えてくるのは......巫女さんですね。雨乞いをしている映像が出てきました」とおっしゃいました。
スピリチュアル好きな女子が言われて喜ぶ前世ベスト5に入っていそうな巫女(あとは修道女、エジプトの神官、白魔女、ネイティブアメリカン、チベット僧など)。
「巫女だけれど権力者でもありました。それを良く思わない者もいましたが、一目置かれていた存在です」
「ありがとうございます。他にもありますでしょうか?」
「ルーマニアの魔女をやっていると思います。木の葉っぱを使ってお祓いしていました」
出たー、魔女。スピリチュアル系あるある前世が続いています。制限時間がまだあったので他にないか、また伺うと......、
「エジプトでの過去世が見えます。何か薬を調合しているような。ミイラを保存するための薬や、若返りの薬かもしれません。エジプト人だった時は、物事を見通す能力がありました......」
そうおっしゃっていただけて嬉しいですが、巫女、魔女、エジプト人、とスピ界頻出過去世が次々と。「東ローマ帝国の葡萄酒商人です」とか「キルギスの騎馬民族です」とか、マニアックな過去世だったら信憑性が増しますが......。自分も含めて、もっとちゃんと世界史を勉強するべきだったかもしれません。発想の限界を感じます。
「ちなみにエジプトの過去世は何時代ですか?」
「延長しますか?」
と、次の質問はさらにお金がかかるのでこの辺にいたしました。ちなみにエジプト人と最後に言われましたが、この日はクレオパトラの絵がプリントされたTシャツを着用。もしかしたら潜在的に影響を与えていたかもしれません......。
ただ今回のカウンセリング結果は、スピリチュアル好きそうな客を喜ばせようというサービス精神も感じます。
スピリチュアル業界で、どのような人が信じられるのか、はじめから疑うのも何ですが、やはり第一印象を信じるのが良さそうです。とくに目に表れているような気がします。目が合った時、相手の瞳に不安や怯え、暗さなどを感じたら要注意です。私は素人なので、まだまだ見誤ることもありますが、写真を見ただけで人の本質がわかるというサイキックの女性にご登場いただきたいです。
リザベスさんはアメリカ人で、生まれながらのサイキック。クレアボイヤント(透視)とミディアム(霊媒)能力を持っているそうです。お会いすると、年齢不詳の妖精のような美女で、信頼できる感じがします。私のことをカウンセリングしていただいた時は、「苦手かもしれないけれどもっと人前で話す仕事をした方が良いです。スピリットたちが背中を押してくれています。もっと声を出して。Not be shyって......」と言っていただきました。講演の依頼が来て戸惑っていたので、心当たりがありました(この話を聞いて引き受けてしまいました......)。
また、「もうちょっと肉体のケアをした方が良いです。一日10分から15分、ぼーっとする時間を取ってください。体力的に燃え尽きてからガクッとくる恐れがあります」とも言われたのですが、そのまま休まないで働いていたら、一ヶ月後風邪が悪化し咳ぜんそくを発症......。スピリットのアドバイスは聞くべきでした。
そんな洞察力をお持ちのリザベスさんに、有名人の写真を判定していただきました。
月周回旅行をぶち上げたことで話題のZOZO TOWN社長前澤さんについては......、
「子どもみたいなエネルギーの持ち主。過去のことは考えず、未来を見ています。大きなリスクを取ることも厭わないタイプ。そして洗脳力が強いです。恋人の剛力さんは、エネルギーが高いですね。オープンでイノセンスだけど利用されやすい一面も。でも二人は引き合っているわ」
とのことで、良かったです。ちなみに月には宇宙人はいるのでしょうか?
「スモールステーションはあるけれど、大きい基地はありません。宇宙人はもっと先に行っています」とのことでした。
宇宙の話題ついででお聞きしたことですが、今、地球に来ている宇宙人にあまりネガティブ系の宇宙人はいないそうです。昔よくあった、人間が誘拐される事件も最近はほとんど聞かないとか。宇宙警察的な存在が、ネガティブ宇宙人を捕まえているそうです。そのかわりに地球を助けたいというポジティブな宇宙人が来てくれているそうでありがたいです。
さて、有名人の写真の判定に戻ります。日本のプリンセスの婚約者のKさんはどんなキャラクターなのでしょう。
「彼は自分がかわいいと思っています。そして欲しいものは何でも得られると思っています。チャーミングな魅力をふりまいて思い通りにできます。本質は悪くないけれど母親に支配されています。本当の自分でない自分を演じています」
いろいろと根深そうです......。それではイギリスで、同じように一般から王室に嫁いだメーガン妃はどんな方なのでしょうか。そう伺うと、リザベスさんは、
「彼女はピュアなハートを持っている。ロイヤルファミリーにポジティブなエネルギーをもたらす存在です。ヘンリーはいい人を選びました」と、べた褒めでした。
個人的に好きなセレブ、テイラー・スウィフトについては、
「彼女はお金がありすぎていじわるになっていった。自分自身を見失っているわ。才能があるので、自分の初心に戻った方が良い。宇宙は人々にこう言っています。『慎ましくあれ。自信を持って』って」
と、リザベスさん。巨万の富を持ちすぎるのはバランス的に良くないそうです。もっと人を助けるために使った方が良いらしいです。テイラーはそれでもたまにファンに大盤振る舞いをしていますが、もっと寄付した方が良いんですね。
リザベスさんが見てやばいと思うのは、チャクラのフィルターに穴がある人。掃除機のフィルターみたいに簡単に交換できません。フィルターが破れると邪悪なものが入りやすくなってしまうとか。ドラッグで捕まった某男性歌手も、
「低いバイブスのスピリットがチャクラからたくさん入ってしまっています。彼を痛めつけている悪いスピリットがいるわ。彼を救うのは大変」とのこと。
スピリチュアル界でもそれ以外でも、人の信頼度はどこで判断したら良いのか、最後に聞いてみました。するとリザベスさんは、
「オーラを感じて見てください。誰かにはじめて会って、フレンドリーな感じがするか、ちょっと引っかかるかによってわかります。自分の感覚を信じてください。また、目を見たくない人の場合は合わなかったりします」と、教えてくださいました。
いろいろな人を霊的にジャッジしてしまい失礼いたしました。私こそ、誰にも目を合わせてもらえない可能性がありますが、これからも精進いたします......。
スピリチュアルに造詣が深い人は、つい人を波動が高い、低いで判定しがち。優越感に浸る行為も波動的にいまいちなので気を付けたいです......。
いろいろなセレブの写真を見ながら、本質についてメッセージを伝えてくださるリザベスさん。「ドラッグ中毒の人はオーラやチャクラに穴が開いています