2015年3月1日~31日

 3月1日

 仕事に専念。記憶なし。

 

 3月3日

 仕事に専念。記憶なし。

 

 3月5日

 表参道のギャラリー「Void +」で打ち合わせ。6月くらいに個展の予定。

 IVC森田さんに『神々のたそがれ』Remixの完成版を渡す。同時にCD盤面用のイラストを描く。

  深夜に起きて仕事しに、近所のマックに行かなくちゃ、と思いながらダラダラと寝ていると、居間で寝ている父親が突然高い声で何やら唄い出す。

 面白がって携帯で録音して、あとでマックでお茶飲みながら聴いてみたら、歌なんかじゃなくて「誰か助けて、誰か」と命乞いをしている声だった。

 最近は「家の中で、ボーッと立ってるヤツがいて、怖いからそいつの顔を見れない」とわけのわからないことをボソッと言ったりする。

 

 3月7日

 脇腹痛めたままの土曜日。

 夜中、新宿バルト9でイーストウッド『アメリカン・スナイパー』を観る。特に文句はないけど、重い内容のわりにアッサリした感触が気にかかる。

 

 3月9日

 新宿の「西武」で仕事。

 

 3月11日

 朝から家で『神々のたそがれ』と同じ原作者のペーター・フライシュマン『惑星アルカナル 宇宙からの使者』を観る。ゲルマンとは真反対のいかにもヨーロッパの大作SF感がプンプン。微妙にエロい味付けもいい。リンチの『デューン/砂の惑星』っぽい感じも。それにしてもあの原作を、よくここまで盛ったなと。あとピエール・クレマンティの優男っぷりも楽しい。

 夜は渋谷のレストランにて梅本洋一さん三回忌。DJを任される。楽しい会になる。こうして梅本さんのもとに、これからも皆元気で集まれるとよい。

 終わって、カラオケ大会。僕はそんなに唄わなかったはず(記憶なし)。

 最後に門下生黒岩さんと松井くんと、センター街のバーガーキングでグダグダな朝飯。どうしようもない猥談ばかり。

 

 3月13日

河出書房新社でゲラチェック。珍しくかなり直す。

 その後、Bonoboで朝まで。

 

 3月15日

 具合悪くて死亡。

 

 3月17日

 新潮社で『新潮45』のためのイラストを3点描く。手抜きでトレペ使用。終わったあとに、近くでベルギービール。

 最後にゴールデン街に。

 

 3月19日

 夕方、有楽町のシャンテにて『シェフ~三ツ星フードトラック始めました』を観る。なんちゅう邦題。大味な選曲(グランドマスター・フラッシュかと思ったらリキッド・リキッドだった...)に「どうなの?」と思ったし、前半のグダグダ具合と、あまりに説明的な邦題のせいで「んで、いつ始めんの!?」とブータレそうになったが、フードトラックを始めた後半になると、あまりの多幸感にボロボロ泣いた。いい映画だ。あとJ・レグイザモがリラックスし過ぎで、こりゃ演技じゃない素だろと思わされる。やっぱいい役者だ。

 新宿の紀伊國屋でフライシャーDVD-BOXの2を、タワレコでアイドリス・ムハマッド"Turn This Mutha Out "、マヌ・ディバンゴ"Afrovision"Siege"Drop Dead:30th Anniversary Edition"を買う。

 深夜、靖国通り沿いルノアールで仕事。

 

 3月21日

 渋谷のユーロスペースに『神々のたそがれ』の初日の様子を。何と見事、全回満席であった。配給のIVCや劇場の人たちと軽く飲む。

 夕方から飲んでいたので、疲れて帰る。

 

 3月23日

 マックで仕事。ついでにデイヴィッド・リンゼイ『アルクトゥールスへの旅』(文遊社刊)を読了。1920年代の想像力に、驚嘆するばかり。

 

 3月25日

 渋谷ユーロスペースに『神々のたそがれ』特典のCD-Rに、追加サインを入れに。予想以上の売れ行き。夜は「蜂」でDJ SPINNAを一瞬観る。

 

 3月27日

 六本木のアディダス本社へ。靴など、いろいろといただく。

 渋谷パルコで、マリアンヌ・フェイスフルの写真集を見つけるが、金がないので買えない。来日も中止になったし...忘れよう。

 ヒューマントラストシネマで『クラウン』を観る。超絶つまらないので、即刻寝た。これなら『ハロウィン』を観直した方がマシ。いまでも撮られ続けているホラー映画を、少しでも好きになろうと、こうして努力するがムダ。ピエロの殺人鬼なんて凡庸なんだから、チャップリンの扮装のやつを出せばいいのに...肖像権の問題で無理か。

 友人と渋谷で飲み。かなりヘコんで、ヤケに。

 

 3月29日

 疲れて一日中爆睡。起きてアンナ・カヴァン『氷』を読了。以前読んだときはあんまり好きじゃなかったが、久々に読んだら感動。

 

 3月31日

 新宿バルト9で、中島貞夫『脱獄広島殺人囚』を観る。この頃の東映の、いい加減さはやはり面白い、というか心地よい...何本でも、いつまでも続けて観ていられる。中島貞夫監督の映画は、いままでも何となくは観てきたが、もっと観たくなった。文芸座の特集、通えばよかったな。

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