2月1日
早朝からISIS人質の後藤さん処刑の話を知り、現政権への怒りが込み上げる。
何もしない...ただ空っぽ。無意味。日本人でいるのが、嫌になる。
夜は銀座のビアホール、ライオンへ行って飲んでから、有楽座で『レイダース/失われたアーク〈聖櫃〉』。久々に観て面白かった。この劇場ももう閉館。寂しい。
2月3日
新宿「世界堂」でいろいろ買い込み、帰宅後、久々にCD‐Rのハンドメイドジャケの製作に打ち込む。
2月5日
新宿ゴールデン街「ダーリン」で飲んでいると、向かいの経営者が亡くなったばかりのお店で、なぜか警報機のベルが鳴った。
帰宅後、深夜に『強迫/ロープ殺人事件』を観た。10年以上前にアテネ・フランセでも観てるが、字幕なしだったので、内容がよくわからなかった...やっぱりR・フライシャーの実録殺人ドラマに駄作なしと確信。同じ事件を扱ったヒッチコックの『ロープ』との比較をせざるを得ない前半から、中盤のE・G・マーシャル演じる検事が現場に残されたメガネを巡って『見知らぬ乗客』と『情婦』を不穏に想起させつつ、後半に歌舞伎役者のように登場する弁護士役のO・ウェルズが全部持っていく、という構成の巧みさ。ウェルズ弁護士の最終弁論は、先のISIS人質処刑と重ねて、どうしても『審判』を思い出さずにはいられなかったし、現在だからこその力強いメッセージで、涙が出た。すべての人が観るべき、凄い傑作。
2月7日
『NICK CAVE 20,000 DAYS ON EARTH』を新宿シネマカリテで。
前髪が薄いケイヴ氏がカッコつけてる異様な予告編の印象で、勝手にアキ・カウリスマキみたいな映画かと思ってた! 全然違って真面目なドキュメンタリー。バーディパーティのベースのアンちゃん(故人)を懐かしむシーンは、ファンには泣ける...カイリー・ミノーグが、マイケル・ハッチェンスについて語る。音響デザインもなかなか。観てよかった。
叶井俊太郎の会社の配給らしく、ロビーに本人がいて「今日の初日記念で抽選プレゼントのポスター、外れても後日郵送で送るよ」と親切にされたが、こういう時に限って、普段はクジ運悪いのに当たる...20人にしか当たらない抽選なのに(一緒に観に行った連れにも、入場番号連番で)。いつも、こういうことで運を使い果たしてしまう...。
2月9日
何をしていたのか記録、記憶ともになし。
2月11日
何をしていたのか記録、記憶ともになし...友人とのLINE交信記録から、どこかで一人、夜飲んでいたのは確かなのだが...。
2月13日
昼から表参道のRed Bullにてリハ。思い切り遅刻した。
夜は新潮社にて打ち合わせ。
2月15日
疲れて一日、死んだように寝ていた。
2月17日
家で死んでいると、友人の平石さんが四谷三丁目のギュウゾウさんの店で飲んでいるというので顔を出す。漫画家のエロコエロオさんや童夢梨乃さんを紹介される。そのあと、一緒に飲んでいた芸人の方(お名前失念!)の相方の新宿二丁目のお店に行く。まったく所持金がなかったにもかかわらず、全員が帰った後の朝まで店にいさせていただく。
2月19日
風邪でなく、どうやら花粉症。アレグラを買ってみるが、副作用のせいか意識がボロボロ。
一度しかお会いしたことないのに、直木賞をとった西加奈子さんのパーティに顔を出す。長嶋有さんなど知りあい多数。なぜか強制的にスピーチさせられる。中村航さんに会うのは久々。
2次会でカラオケ。小林エリカさん、中村文則さん、ピース又吉さんなど初対面の人たちと最後にご挨拶。
文春の担当者たちをつかまえて、最後に牡蠣をたらふく食って帰る。
2月21日
山口YCAMでの浅野忠信映画祭にて、本人不在のイベントでライブ。競演はダエンくんとナカコーさん。最後は3人でセッション。久々に上手くいった感じ。楽しいイベントだった。
リハ中に、別の夜のイベントで来ていた吉田達也さんがいてビックリ。
イベント終了後、出演者で地元喫茶店「琥珀」にてお茶と自家製プリンを食す。地方特有の間延びした内装にやられる。
共演者たちが帰った後、YCAMスタッフの杉原さんと前日とは別のHARD-OFFを廻るがやはり収穫なし。
以前対バンした星山香織さんが、たまたま山口のライブハウスでライブしていたのをFacebookで知り、誘って地酒が飲める居酒屋へ。その前に寄った、街中にある不気味な廃墟旅館(周囲の飲食店は元気に営業中)で、なんか心霊写真のようなものを撮ってしまいグッタリ。宿主が死去して、なんだかよくわからない人が勝手に占拠しているらしい...電気が止まっていて、真っ暗だった。
2月23日
機材は宅急便で送ってもらうことにして、帰りは飛行機で。
羽田空港から登戸へ。友人のMETALくんの誘いで、近藤等則さんのスタジオへ。近藤さんと初めてお会いしてすぐ、昼から酒を飲む。近いうちに何か一緒に。
2月25日
『神々のたそがれ』二度目の鑑賞。映画美学校試写室にて。やはり圧倒される。
携帯の調子がおかしくなる。山口で撮った心霊写真のせいか。
2月27日
汐留でポール・トーマス・アンダーソン『インヒアレント・ヴァイス』。まったくノレず。最近のP.T.A.は、やっぱり僕には合わない。原作のピンチョンが悪いのか...。どうしてもアルトマン『ロング・グッドバイ』を思い出さずにはいれらない感じが。キャサリン・ウォーターストーンの全裸は嬉しい...って、この人35歳なのか!