5月1日
近所のサブウェイで朝飯食いながら、書評用にボラーニョの新刊のゲラを読んでいたら、急激に眠気が...。映画観に行かず、家に帰って二度寝してたら、夢に加山雄三が出てきた。出会いがしらにアントニオーニの『砂丘』のサントラの話を振ってきた。起きたらテレビに加山雄三が出ていた。だから、何だっちゅうわけじゃないが。
『若大将のゆうゆう散歩』の加山雄三は丁寧なのか馴れ馴れしいのか、よくわからないスタンスで、知り合いでもない行きずりの人間と話をするが、そいつらが年寄りの場合、加山雄三よりも年齢が上なのか下なのか、いつも気になる...。
5月3日
朝からフライシャー『恐怖の土曜日』を鑑賞。
新宿の紀伊國屋で再刊されたジュリアン・グラック『陰鬱な美青年』(文遊社)を買う。もともとオリジナルを持っているが、読んでいなかった。
新宿パークタワーホールで、またポール・シャリッツ。『T.O.U.C.H.I.N.G』『S:Stream:S:S:ection:S:ection:S:S:ectioned』『分析的探求・フレームでないライン』の三本。
終わって、会場で久々に会った羽鳥くんと、適当な居酒屋で飲む。
5月5日
ブッダブランドのDEV LARGEさんの死去を知る。たまにレコード屋ですれ違う際に挨拶する程度の関係であったが、最初にお話ししたときは、ジャケなどを褒めてくれた。いつか、またどこかで。
渋谷に出て、シネマヴェーラでルビッチを観ようとしたが、満席で諦める。その前に書店でヴェーラのオーナー内藤さんに偶然会って「今日は朝から立ち見ですよ」と言われていたのだが、油断して途中でラーメンを食ったのがまずかった。
夜は神宮前Bonoboの2階にて37Aちゃんと適当に、朝方までYouTube DJ。
5月7日
昼からポール・シュレイダー『ラスト・リベンジ』。低予算なのは観る前から予想できたが、病人vs病人では派手なアクションなどありえず、シュレイダーらしい地味でも多少見応えのあるサスペンス劇には仕上がっていた。しかし何より、これをレフンが製作したという事実よりも、後半に登場するワケありなくたびれたオバサンがなんとイレーヌ・ジャコブだったという残酷すぎる衝撃(『ふたりのベロニカ』とかの頃は、かなり好きだったので)に打ちのめされ、当分立ち直れそうにない...。
5月9日
記憶なし。
5月11日
冨永昌敬監督の『ローリング』の試写に行こうとして寝坊。
クリス・バーデンの死を知る。
深夜に地元マック。四方田犬彦『李香蘭と原節子』読了。
外から窓をガンガン叩きながら「マリファナは好きですか?」と連呼する外人が、店内に乱入。すぐに通報され、警察に連行される。
5月13日
渋谷のシネマヴェーラでルビッチ『山猫リュシュカ』と『天使』。
終わって上野昂志さんや、たまたま居合わせた友人たちを集めて飲み。
帰りに渥美社長とゴールデン街。
5月15日
B.B.キングの死を知る。
夜、神宮前Bonoboに行く。
5月17日
携帯が止まる。
5月19日
記憶なし。
5月21日
記憶なし。
5月23日
五所純子事務所で明石政紀さんとファスビンダーのユースト。
夜は銀座の焼き鳥屋で、対談の収録。
5月25日
近所の謎の店で昼食。世界の朝飯が食える店だった。スペインの朝食を食べる。
終わって河出書房新社で、また昼食(食い過ぎ)。
会議室を借りて仕事と称して、何もせず。
5月27日
再び三軒茶屋の「久仁」。前回食べられなかった串焼きを。これで食べ納め。
食べ終わって池ノ上「ファーブル」へ。最後に朝、下北の「MORE」でカラオケ。
5月29日
高平さんのご好意で新宿ルミネtheよしもとにて『ダウンタウン・フォーリーズ vol.10』の公演に招待していただく。タップにコントに歌...息
つく暇もなく、芸達者な人々の凄まじさに圧倒される。残念なのは、前の席の人のガタイがよすぎて、視界の中央はその人の頭部に占
領されたこと。まるで出演者たちが、頭の周りを飛び回るティンカーベルに見えた。
5月31日
神宮前Bonobo周辺の人々と、歌舞伎町の「先斗町」で少し飲む。
ゴールデン街「マチュカ・バー」で一日店長。ダラダラとやって、凄く疲れる。
朝、新宿三丁目の中華料理店「エイト」でなんとなく飯を食う。