スピリチュアル系の友人何人かで食事会をして「アセンションプリーズ!」とか言ってふざけていたのはもう8年ほど前。アセンションはいったいどうなったのでしょう?
10年ほど前からスピリチュアル業界で広まった「アセンション」は「次元上昇」という意味で、地球や人類がより高い次元(3次元から5次元など)に移行するということを表しています。マヤ暦とも関連づけられ、2012年頃にアセンションが起こるという説がありました。スマホやPCのOSのアップグレードみたいなものでしょうか。気付いたら高次元人間になっていた、というのが理想です。
アセンションの話題が盛り上がっていた2009年のスピリチュアル雑誌を見ると「アセンション・カウントダウン」という大特集で、サイキックやヒーラーの方々が提言されていました。
「アセンションとはサナギから蝶になること」と語っているのは作家のエハン・デラヴィさん。太陽風の影響や、個々の「気づき」によってアセンションが進むそうです。ダマヌールというコミュニティのフェニーチェ・フェルチェさんは「2012年は、太陽系の惑星が一直線に並ぶため、銀河の中心から流れてきているエネルギーが遮断されてしまう懸念」を語っていました。太陽の黒点の活発化などもあって地球の地軸が変わって逆回転し出す恐れもあるそうです。アカシックレコード・リーダーのゲリー・ボーネルさんは「今からおよそ4500年から5000年後に、私たちの意識は地球を離れ、この次元の領域から完全にアセンションするでしょう」とおっしゃっていて、アセンションが完了するのははるか先みたいです。チャネラーのリチャード・ラビンさんも、アセンションは特別なイベントが起こるのではなく、「長い長い年月をかけて起き続けている過程です」と語っていました。時期を指定しない方が懸命かもしれません。マヤ暦が終わるから滅亡する、という恐れを煽るような説もあり、当時翻弄されたものです。アセンションは少しずつ起こっているのかもしれません。ただ、イベントの刺激に慣れている現代人としては、2012年○月○日に空に大量のUFOが出現するとか、 壮大なパフォーマンスを期待してしまいます。
日本人の占い師の先生に、アセンションについてどう思うか伺ったら、「当時、大御所系の人で、アセンションで天変地異が起こるとか脅しをかける人が何人かいました。アセンションという言葉で、物を販売したり高額なセミナーを行ったり、ぼったくりをする人を何人も見てきたので、商売用のネタというイメージが強いですね。ただ、どんな状況になっても、自分に自信を持てたら恐れるものは何もないですよ」とおっしゃいました。たしかに、2012年以前、滅亡すると煽っていた人々が、その後何ごともなかったようにスルーしているのを見て、一抹の不信感がありました。ただ、マヤ暦はズレていたという説もあったりして、心のどこかではアセンションを信じたいという思いがあります。何かしら変化を待ち望んでいる期待感とでも言いましょうか......。その裏には今の人生への不満があるのかもしれません。
オカルトや精神世界に詳しい知人の女性にアセンションについて聞くと「もう、人類の選別は始まっているそうですよ」とのことでした。スピリチュアル的なアセンションというより、地球の中で、優れた人が秘密裏に選ばれて、地球環境が末期的になった時に火星に移住できるそうです。それはむしろ選ばれたくないかもしれません......。火星に行ったら死ぬ予感しかしないです。
ちょっと前に、プラーナ(光のエネルギー)だけ吸収して何も食べていない「不食(ふしょく)」を提唱するジャスムヒーンさんのワークショップを受けました。広いホールは満席で、意識の高い参加者が集まっていました。愛の周波数にチューニングすればエネルギーが受け取れるとおっしゃるジャスムヒーンさんはアンチエイジングな美しさで説得力があります。
そのワークショップで久しぶりにアセンションという言葉が出てきました。
「我々の地球は今、二重三重にアセンションを迎えています。トリプルアセンションは今まで起こったことはありません。新しいDNAと光のボディを得て多くの人はアップグレードに向かいます。呼吸とともに完全に今にいることができ、ハートが感謝のエネルギーに満たされれば、人々の移行はスムーズです」
「2012年、大きな変化が起きてマヤのカレンダーが終わりました。2016年には世界中のライトワーカーが変化に取り組み、2017年は黄金の時代にアクティベートしました。2018年は100万人のスターチルドレンが目覚めました。人類の進化の中で最もエキサイティングな時に来ています。アップグレードは寝ている間に受け取れるように祈ることもできます。ガイアからの周波数を受け取ることでライトボディとDNAがアップグレード。しずかにじっとしてダウンロードしましょう。まさにコンピュータのアップグレードです」
なんと、スマホやPCと同じく夜間にWi-Fiをつないで自動アップグレードする感覚で、アセンションできているみたいです。コンピュータは霊的な世界のひな形のように感じていましたが、宇宙にもクラウドがあるのかもしれません。
「今まで何千もの惑星のアセンションを助けてきました」とおっしゃるジャスムヒーンさん、たのもしいです。
その後ワークショップで、「ハートからハートに愛の周波数を伝える」という実践のため、知らない人同士胸と胸をくっつけて1分くらい抱き合うという、コミュ力が低い私には試練のミッションが! 最初知らないおじさんと抱き合うことになりそうだったので、場所をずらして知らないおばさんと抱き合いました(するとそのおじさんは次の日、離れた席に座って目をそらし気味にして気まずい感じに......)。
とにかく、アセンションのための一つの通過儀礼はなんとかこなせました。アセンションというより(汗)でした。
そして先日は、自著のイベントでイルカの高次元スピリットとチャネリングできるドルフィニスト綾子さんとお話しして、イルカくん(イルカのスピリット)の意見を聞くことができました。
「地球に飽きてきたというのは良いサイン。繰り返しの日々じゃない別の選択から離れて本当の自分になろう」「大きな変化を迎えたら飛躍のチャンスだよ」「何かを捨てたら新しいものをつかめる」などとポジティブなことを語っていました。
ずっとこの地球に縛られる必要はなく、もうイヤだと思ったら、転生の時に別の星に行けるそうです。アセンションは自分の好きなタイミングでできるのかもしれません。アップグレードのボタンをクリックするように......。
『ライトボディの目覚め 第三版』(大天使アリエルなど共著、ナチュラルスピリット)には、人間がライトボディ(光の身体)に進化し、アセンションしていく過程が詳しく書かれています。身体的な変異症状は「頭痛」(頭蓋拡張や眉間の圧迫感などを含む)、「インフルエンザ様の症状」(密度が抜け落ちていく時に見られる症状)、「気持ちが悪い、嘔吐」(恐怖を解き放つため)、「下痢」(激怒のエネルギーを排出)、「筋肉痛と関節痛」(抵抗感が蓄積している人)、「熱と汗」(肉体の波動を上げるため)、「疲労」(肉体的な解毒)、「胸骨の中心が痛む」(ハートチャクラが新しいレベルに開いていく)、さらに「背中の下方の痛み、腰痛」「腕や手がぴりぴりしたり、しびれる」「食生活の変化」「視界がぼやける」など......。どれも心当たりがあります。加齢や免疫力の衰えなどが原因かと思っていたら、アセンションなのかもしれません。体調不良や具合の悪さは心身の進化だと思うと少し希望が持てます。
そして先日、ヒカルランド(スピ系出版社の施設にて、タイムウェーバーというドイツの波動やエネルギーを分析できる機会で調べてもらったら、「ほぼアセンションしている」という結果が出ました。ここ最近の体の不調が報われたようです。上から目線になって波動を下げないように気を付けます......。
●レベル ☆☆☆☆
●口癖 セリフ
「二元性を超えたノンデュアリティが大切です」
アセンションすると、善悪とか美醜とか二元化された価値観を超えて、ワンネスな感覚になれるそうです。波動高い系の人々は最近ノンデュアリティというワードを使っています。。
●仲良くなる方法
肌の色の透明感が増してきた人に対し、「もうアセンションしてるんじゃない?」とホメると喜んでもらえます。