根本敬 【連作短編小説集】
お前(俺、私)の中の小説を返せ!-に倣えば、意識的にヨクシラナイ・ワカラナイ“現代”を書く(描く)必要なし。それこそ〈俺、私〉の中の“現代”を書けばよい。そこ(個人的な問題に立脚するところの何某)を正確に記してこそ、初めて、然るべき“現代”を描く方法を他に私は知らない。ー 根本敬 この世界はマヌケさとくだらなさが積み重なったもの。「小説のような人生」に憧れ、「人生もっとよかったはず!」幻想に悩む〈俺〉〈私〉へ、根本敬が贈る連作短編小説。
第1回
ゲッゲッゲッ、外道か? 男色は香りの中に −アリラン・プレスリーの朧げな告白(1)
第2回
ゲッゲッゲッ、外道か? 男色は香りの中に −アリラン・プレスリーの朧げな告白(2)
第3回
ゲッゲッゲッ、外道か? 男色は香りの中に −アリラン・プレスリーの朧げな告白(3)
第4回
ゲッゲッゲッ、外道か? 男色は香りの中に −アリラン・プレスリーの朧げな告白(4)
第5回
ゲッゲッゲッ、外道か? 男色は香りの中に −アリラン・プレスリーの朧げな告白(5)
※ この写真はイメージです。
1958年6月、東京生まれ。1981年、異色のコミック誌『ガロ』(故・長井勝一氏編集)で、漫画家デビュー。以後、特殊漫画家を自称。音盤制作、文章、映像と漫画以外の表現を仕事としつつ、尚も漫画家を名乗るのが“特殊漫画家”たる由縁である。主な漫画作品に『生きる』、『豚小屋発犬小屋行き』、文章作品に『因果鉄道の旅』、『真理先生』がある。最近、蛭子能収氏、佐川一政氏らとハッテンバ・プロダクションなるものを設立し、ある企みを抱いている。