第5回 宇宙人意識高い系の集い

 ときどき、宇宙人を自称する人に遭遇します。「実は僕、人間という設定で地球に来ていません」などと突然真顔で言われると、どうリアクションしていいか困ります。でも、心の奥では羨ましさを感じているのを否定できません。
 「実は銀河連合の一員なんです」「宇宙連合に入っています」といった話もたまに聞きます。地球のアセンション次元上昇を助けるため、高次元の階層や他の星から来た魂たちのことらしいですその真逆の存在が関東連合なのかもしれません......)。そのへんの協会のように推薦者2名いれば入れるというようなものではなく、銀河連合の一員という知人男性に「どうやったら入れるんでしょう?  推薦状とか......」と聞いたら「生まれる前から決まっています」とのことで、魂の格で選ばれた人しかメンバーになれないようです。「もう一員なんじゃないですか?」と社交辞令を言ってくれる人もいましたが......。
 地球のアセンションを見守っている数多くの宇宙人たち。そして地球に生まれた私たちも、過去生は宇宙人というケースがあるようです。過去生宇宙人、というのも、宇宙連合の一員と同じくスピリチュアル的な特権意識をくすぐります。地球は宇宙の中ではかなり波動の低い星らしいので、地球土着の魂だと自分を認めたくない気持ちもあります。

 有名なチャネラーのリサ・ロイヤル著『プリズム・オブ・リラ』(キース・プリーストとの共著)には、宇宙人の種類が紹介されています。
・琴座の領域の宇宙人
昆虫に似た顔に長い手足を持つ。人間型生命体の祖先。
・ベガ星人
琴座の恒星。支配欲が強く利己的な種族。
・シリウス星人
多様な意識形態が存在。エジプトに神として現れたり、イルカやクジラとして存在したり......。
・オリオン星人
ポジティブ思考とネガティブ思考にわかれる。オリオン出身の魂は葛藤のドラマに巻き込まれがち。
・プレアデス星人
平和を愛する種族だけれど、心が安定しすぎて次第に虚無的に......。やりがいを求めてオリオン座の紛争の解決をサポート。
・アルクトゥルス星人
地球人類にとって理想的な進化をとげている種族。癒しの存在として地球に天使の姿で現れることも。
・ゼータ・レチクル星人
クローン技術によって存続しているけれど、進化は停滞。地球人の遺伝子を求めて、アブダクション人間を誘拐する。グレイと呼ばれている種族。

 この本には載っていませんでしたが、これ以外も金星人、クラリオン星人、アンドロメダ星人、ウンモ星人、アルタイル星人、ニビル星人、リゲル星人、ケンタウルス座β星人など数多の種類が存在しているとされています。できればメジャーな星の出身だったら嬉しいです
私たちの太陽は宇宙の中ではメジャーなのでしょうか?)。


 ところで◯◯星人と聞いて、恒星には住めるの
? と突っ込みたくなるかもしれません。私も以前は疑念を抱いていたのですが、くわしい人に聞くと、太陽系の地球、のように、たとえばシリウス星人という場合は、シリウス本体ではなくシリウス系の惑星に住んでいる、ということらしいです。オリオン星人とかいってまとめていますが、三つ星は実際に横並びではないし、距離感があるのでは? という疑問もあったのですが、もしかしたら進化した宇宙人は地球人のように物理的な距離感には囚われていないのかもしれません。
 現実逃避の欲求もあり、宇宙人の話に惹かれて、宇宙人関連本ばかり買ったり、気付くと「宇宙」で検索してしまうのですが、先日、同じく宇宙好きの人々と集まる機会がありました。場所は六本木ヒルズクラブ。宇宙に近い51階のラウンジで、窓の外に宇宙船が現れないか期待しつつ、宇宙トークしました。
 集いの中心となっていたのはグレゴリー・サリバン氏。JCETI(日本地球外知的生命体センター)を設立し、宇宙人とのコンタクトを積極的に行っていて、著書を出したり、映画製作や音楽活動を行ったり、セミナーを開いたり、幅広く活動してます。ニューヨーク出身で日本語ペラペラの好青年的な方。
「非科学的な分野を未来の科学に浸透させ、スターピープルの話題が常識になるようにサポートしていきたいです」と流暢に語っていました。宇宙人と頻繁にコンタクトできるというのも憧れます。そこで、
「以前、風邪で寝込んでいた時に部屋の中にドローンが急に出現したんです。金属っぽかったのですが見ていたら非物質化して消えていきました」
と、数年前の私の体験を報告。見解を伺うと、
「宇宙船が部屋に入ってくるという目撃談もよくあります。ETオーブという言い方がありますが、自分の意識を映画『アバター』のように投影して動かせるんです」とのこと。
「見ていて怖い感じがしなければ大丈夫です」と、グレゴリーさん。
ネガティブな宇宙人はどんなものがいるのか伺うと、
「グレイは誤ったタイムラインに乗った未来の人類と言われています。遺伝子を求めて地球人をアブダクションしたり、レベルが低いETたちです」
「爬虫類人レプティリアンの陰謀論とか結構好きなんですけど......」
すると、「話題にしただけで場の波動が下がるから」とグレゴリーさんはあまり話したくない様子。
「レプティリアンはアヌンナキの紹介で地球に入ってきました。シュメール文明の前くらいでしょうか。地球の歴史に干渉しています。友好的なレプティリアンもいますが......」
 イルミナティなどの闇の権力はグレイやレプティリアンなどネガティブなETの下っ端と化しているそうです。宇宙人に恐怖を感じさせる映画やテレビ番組なども彼らのコントロールによって作られているとか。私があまりにもそっちの話題に食い気味なので「レベルの低い宇宙人にフォーカスしない方がいいですよ」と忠告されました。
 グレゴリーさんによると、地球に来ている宇宙人の種類は100種類、ヒューマノイド型が8割だそうです。そんな話をしているうち、他の方々も集いに参加して、それぞれ過去生は何宇宙人だったか鑑定してもらっていました。たとえばPR会社社長のKさんはシリウス系、猫型宇宙人の種族だったそうです。準ミスユニバースの美女はアンドロメダ。アンドロメダ出身は美形が多くて独立心旺盛だそうです。私もアンドロメダが良かったのですが、「アルクトゥルスの波動が強いですね」と言われました。
 「精神世界と科学が発達しています」とのことで光栄です。今はずいぶん堕ちた地球人になってしまいましたが......。
 それぞれの宇宙人目撃談で盛り上がり、新宿の繁華街上空で悪い波動を送っているUFOを見たとか、グレゴリーさんがアダムス山の頂上あたりで突然宇宙人のゲート的な扉が開いたのを目撃したといった話を聞きながら、つい窓の外が気になります。これだけ宇宙人好きの人が集まっているからUFOが来てもおかしくない、という期待感。
 「今、飛行機だと思ったものがおかしな飛び方をして消えました」
 「雲があやしい光り方をしています」
 などど報告する度、「宇宙船は飛行機や星のフリをすることもあります」「雲形UFO、クラウドシップかもしれませんね」と、フォローしてくださるグレゴリーさんに宇宙的な包容力を感じました。宇宙人トークでハイになったのか、ヒルズクラブの摩天楼での集いは夜遅くまで盛り上がり、だんだんヒルズの円形のフロア自体がUFOのように錯覚されました。地球人だってそもそも宇宙人の一種なのです......。

●レベル 
上級

●口癖 
「私の居場所はここじゃない気がする......」
宇宙人好きや過去生が宇宙人だと信じている人は、地球の俗世にどうしてもなじめなかったり、疎外感や孤独感を覚えがちだそうです。

●仲良くなる方法
超メジャーな「スター・ウォーズ」の話から入って、「あれって実際のオリオン大戦とか宇宙の歴史を再現しているらしいよ」と、自然な流れで宇宙人トークできます。


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窓辺でUFOを探そうとしている図。皆さん、あまり空を見ないだけで、じっくり見れば時々あやしい飛行物体が飛んでいたりします。

 

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グレゴリー・サリバン氏。活動情報はこちらにあります。「日本地球外知的生命体センター」http://www.jceti.org/

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