第14回 守護霊について

 ふだん、自分の中で自問自答し、問いかけたら答えが返ってくることはよくありますが、それとは別に、何の脈絡もなく、時々頭の中で声がします。
「私の星では女性は劣化しません」
「今日はラモスがはじめて日本に来た記念日です」
「たまにはお菓子の代わりに肉を食べなさい」
「その症状はこむら返りです」
「明治時代の女性はハンケチを持ち歩いていましたよ」
など......。一体誰の声なんでしょう。守護霊的な存在からのメッセージのようなものもあり、通りすがりの浮遊霊の攪乱させるようなメッセージも混じっている気がします。ラモスが来た記念日とかは絶対ガセです。
 ただ、守護霊とコンタクトできるという人が周りに何人かいるので、私も憧れて、自分のところに来た変なメッセージを真に受けてしまったこともありました。例えば「モルガンに行くように」という声がしたので、縁もゆかりもない丸の内のJPモルガンのビルまで行ったのですが、特に何もありませんでした。無駄足でした。このようなフェイク霊界通信がある中で、たまに役に立つメッセージも。
 前に、イルカの高次元のスピリットがついている、と、チャネラーのドルフィニスト綾子さんに教えていただいたことがありました。イルカの守護霊がいると言われるとスピ脳的に嬉しいです。おしゃれなゲイのイルカだそうで、今まで服を買う時にアドバイスをくれていた存在かもしれません。頭の中で、こっちの方がいいとか、この服は顔色が悪く見えるとか、試着した方がいいとか、この店に良い服との出会いがある、とかパッと情報が飛び込んできます。(おかげで結構な支出になったりしますが......)。高次元といってもわりと人間に近い次元のようで、親身になってくれます。
 ただ、見極めが重要で、中には守護霊を語っているけど実は憑依霊だったパターンも。霊感の強い知人は、昔、守護霊と同居していて、一緒にテレビ番組を観て笑ったりしていたそうですが、その守護霊が周りの人の悪口ばかり言ってくるので、おかしいなという思いが芽生え、問いつめたら守護霊ではない低級霊であることが判明し、どこかへ消えていったそうです。でも「これから行く建物は階段が急だから気を付けて」という、具体的で有益なアドバイスもあったそうで、素人にはなかなか見極めが難しそうです。
『オープニング・トゥ・チャネル』(サヤネ・ロウマン&デュエン・パッカー著/中村和子訳 ナチュラルスピリット)という本には、ガイドと呼ばれる守護霊の見極め方が紹介されていました。
「ガイドといる時も、人と接する時と同じように、判断力を用いてください」。つまり、人間に対するように、相手の印象を直観で判断するということですね。高次元っぽい語り口調だからといって盲信せず......。
 高次元のガイドの特徴については、以下のような説明が。
「高次元のガイドたちはあなたの道を照らしにきてくれます。彼らの唯一の願いは、あなたのより高い善を実現することです」
「高次元のガイドたちは、怖がらせたりエゴを助長したりはしません。あなたの進歩をほめ讃えてくれますが、お世辞を言ったりはしません」
「彼らは何かを『しなければならない』とは絶対に言わないし、個人的な人生に決まった結果をもたらそうともしません」
「高次元のガイドは往々にして謙虚」
「未来の出来事を予知することはめったにありません。もし予知するとしたら、その情報がみなさんや人類の成長のためになる場合だけです」
「(つながると)高揚感や自己肯定感があるはずです」
「表現が正確で、少ない言葉で多くを語ります」
 端的で深遠な言葉を語る、いかにも高次元っぽい啓示が来るようですね。ラモスとかモルガンとかは言わなさそうです。
 いっぽうで低次元ガイドの特徴は......。
「恐ろしい天災を予知して、人々の間に恐怖を巻き起こし感情をあおる」
「将来お金持ちや有名人になることを告げ、人のエゴを虚偽の力で育てる」
「激しい感情を育みそれを引き出そうとします」
「不正確であまり重要ではない情報を伝え、ただ時間を浪費させます」
「一見深遠に見えてじつは何の価値もないことを語る」
「彼らが近づいてくると感情的な恐れや痛みや不安定さを感じる」
だそうです。もしかしたら、高次元よりゲスで刺激的で、こちらの方に惹かれてしまいそうです......。
他の見分け方としては、ガイドが来たら「光からやってきたのですか?」と聞いてみる。
「イエス」と答えたら高次元です。万一、低層アストラル界など低い次元から来た存在だったら、
「もし、このような者たちと遭遇したら光の方へ行くように命じてください」
と、こちらが高圧的になっても良いそうです。「光の方へお行きなさい!」と有無を言わさず命令。低次元霊にはナメられないようにしたいものです。
 本には、トランス状態になって守護霊とコンタクトするエクササイズも紹介されていました。さっそくゆったりとラクな姿勢で座り穏やかな呼吸を......していたら、いつの間にか居眠りしていました。夢の中で何か受け取っていたのかもしれませんが。やはり素人は自力では難しいので、サイキックの人に頼りたいです。
 来日された時にセミナーやセッションを受けさせていただいているウィリアム・レーネンさんに、先日お話を伺うことができました。
「私にはどんな守護霊様がついていますか?」と質問したところ、
「何人かいますが、今日側にいるうちの1人は、母方の先祖でしょうか。つながりのある男性がいます」とレーネンさん。それは嬉しいですが、頼りない子孫で申し訳ない気もします。
「ガイドの男性は、昔、世の中を変えたいと思っていました。伝統や階級制度に違和感を抱いていたのです。周りの人と違う個性的な格好をして、文章や絵を書いたりして意見を表現していました」
 レーネンさんに、ご先祖様である守護霊がビジョンを送って伝えてくれたようです。何時代かわかりませんが、今の自分と通じるものがあるような......。そして先日、半ば無意識に、身分が平等になっていくという内容の原稿を書いたのはご先祖様の導きだったのかもしれません。ただ、私1人の力では、格差社会をどうこうできない気もしますが......。
「そのガイドは、なめ子さんが仕事にフォーカスしすぎている、と心配していますよ。自分の肉体や感情が必要としているものを探して満たしてください」
 このようなセッションを受けると、必ずといっていいほど仕事をしすぎだと心配されます。でも、守護霊のいる世界も休憩できるというわけではなく、それなりに忙しいみたいですが......。他にガイドについて伺うと、
「青い鳥がついています。歩いていて立ち止まりたくなった時は、この鳥が働きかけています」
 そういえばこの日、来る途中の道で立ち止まってお寺の花などを眺めていました。青い鳥というのも縁起が良さそうで嬉しいです。他には、転びそうな時に支えてくれている、手が4本ある宇宙人もついていてくれるそうです。つまずいてギリギリ転ばないことが何十回もあるので、ありがたいです。
「それから先週セミナーに来てくれた時、なめ子さんの隣に女性のスピリットがいましたよ。隣の女性が何か察したのか体をよけていましたよね」とレーネンさん。
 霊と言われるとゾクッとしますがスピリットと言われると怖くないのが不思議です。些細なことですが、守護霊はずっと椅子に座らず立ちっぱなしなのでしょうか。何か申し訳ない気もします。
「彼女はタイ人の女性です。過去生で一緒にシャーマンをしていたようです。もっと霊的なことをしなさい、メディテーションをしなさい、と言っています」
 瞑想は毎日やっていたものの、忙しいと時間を短縮しがちでした。守護霊様にはお見通しです。そして、なぜかタイ料理が好きな理由が判明しました。
 その後、1人でタイ料理屋にふらっと入り、遅めのランチ。守護霊様が喜びそうなものを単品で次々頼んでいたら1800円に。守護霊接待はお金がかかります。でも、お世話になっているからたまにはいいかなと思いました(守護霊様には時々、ありがとう、と感謝を表すと良いそうです) 。おかげで、ちょっと運気アップした感が。次は、母方の先祖の霊が喜びそうな和食にでも行った方が良いでしょうか......。

●レベル
☆☆☆☆
●口癖 「守護霊のお手配がありました」
守護霊と密になると、守護霊づてで仕事が来たり、スムーズに旅行などできるそうです。たまにスピリチュアル上級者からこのワードを聞きます。 ●仲良くなる方法 「私の守護霊が◯◯さんのことホメてましたよ」と守護霊づてに評価する。 たまに守護霊と話せる人から言われると高次元のお墨付きをもらったようで嬉しいです。
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