第26回 スピリチュアル健康法を体験する

 スピリチュアル系の人は、時々、現代医学を信用していないことがあります。医療ビジネスの利権や闇について思いを馳せ、できればヒーリングやハーブ、アロマなどで健康を保ちたいと思ったりします。症状が軽ければそれで良いかもしれませんが、深刻な場合は、病院にかかった方が良さそうです......。病院が苦手な私も、サイキックや気功師の方に体を診てもらったり、治してもらったりすることがあります。例えば、アメリカの有名なサイキックのロン・バード氏(故人)には、「歯茎から出血するのはビタミンが足りてないから」などと言われて、そういえば歯医者でよく出血していることに思い当たりました。先日は手相占いのマックス・コッパ氏に、「腰痛が深刻な状態になる恐れがある」と言われて急いで鍼灸院とパーソナルストレッチを予約。ラクな施術というと(施術代は少々高いですが)波動測定機「メタトロン」でしょうか。座っているだけで体中の悪い場所を波動測定し、その場で治す波動も浴びせてくれます。そう言われると気分的にはかなり治った気になれます。「病は気から」を実感。他にも様々なスピ健康法を試してきましたが、昨年、度々ひどい風邪やインフルエンザになったり、咳が止まらない症状に襲われ、さすがにその時は近所の内科へ......。スピ脳的には、抗生物質は効いているのか効いてないのかわかりませんでした。できれば薬に頼らないで生きていきたいです。

 今までの人生で一番健康効果を感じた体験は、3年に一度行われるインドの聖者の祭クンブメーラに行き、ガンジスなどの聖なる川で沐浴したことだった気がします。2016年の時は勇気を出して頭まで水に入ったので、プチ不調がだいたいリセットされました。2019年の時は、大混雑で将棋倒しの危険があったため、足だけ浸かりました。おかげさまで外反母趾の痛みが軽減されたような......。でもインドでは熱中症や圧死しそうな混雑など、それなりの危険があるので万人にはおすすめできません。

 世にスピリチュアル健康法の類いは多いですが、私の場合、最初の数週間だけ試してみて結局面倒くさくなってやらなくなってしまうことが多いです。そんな中、マキノ出版は、できるだけ負担のない、スピリチュアルな健康法を次々と提案。「ゆほびか」20196月号ではCDを流すだけで視力に良い効果がある「クスリ音」の特集が(「視力アップCD」をパソコンに取り込む時、なぜか「あなたへのおすすめ」の候補にメタリカや松田聖子のCDが出てきたのがシュールでした)。「天空からのメッセージ」という曲を再生すると、ふわふわした不思議な音が脳の奥に響く感じがしました。さらにマキノ出版では「クスリ音」を監修した丸山アレルギークリニック院長による『クスリ絵 体と心の不調を治す神聖幾何学とカタカムナ』という書籍も出していて、それは症状ごとに対応した幾何学的な絵を眺めているだけで良いというラクさ。さっそく「かすみ目」「老眼」「便秘」などの絵を凝視。また、タピオカティーを飲みすぎて膨満感があったので「胸焼け」の絵を見ていたら、胃の上部が熱くなって消化している感がありました。全然信じていない人に「気管支炎」のクスリ絵を見せたら、咳き込んでいたので、大前提として「信じる」ことが大切です。私的には効果がありそうでしたが、スマホで情報を流し見するのに慣れた身としては、一つの絵をじっと凝視し続けるのは意外と難しいものがありました。


量子的な領域で癒すドクターのイベントへ......


 先日、スピリチュアルなヒーリングと現代の医療を統合したような、「超次元・超時空間松果体(しょうかたい)覚醒医学」を提唱しているドクタードルフィンこと松久正先生のトークイベントに伺う機会がありました。共演するのは物理学者の保江邦夫先生で、説得力があります。しかもタイトルは「異次元スペースシップ講演会」ですでにワクワク感が。こういった講演で恩恵を受けるには、できるだけ疑念を持たず、とりあえず信じるのがポイントです。

 会場の浜離宮朝日ホールはほぼ満席。クイーンの「We Are The Champions」に合わせてドルフィン先生が登場し、最初の数十分は踊りまくっており、リピーターのファンは盛り上がっていました。そして空気が十分に暖まり、先生は「DNAコードを皆さんの松果体にぶち込みます!」と景気の良い宣言。松果体が活性化するとポータルが開き、宇宙の叡智が入ってくるそうです。「異次元スペースシップのDNAを埋め込みました」「皆さんのDNAを異次元に書き換えました」などと言われて、会場のテンションが高まりました。補足しますと、松果体は脳の中に存在する内分泌器で、スピリチュアル的には第三の眼を司るとか、宇宙の信号を受信できるとか言われている器官です。魂のありかという説も。DNAコードは、通常のDNAを高次元に書き換えるプログラムなのでしょう。スピリチュアル的に高揚するだけでなく中二心も盛り上がるワードです。

 お二人のトークタイムでは、過去生でドルフィン先生がレムリアの女王様で、保江先生がその付き人だった時の思い出話などが語られました。二人とも高学歴で立派なキャリアがあるので、何を言っても許される無敵感が......。しかも二人は時々意識体でUFOに乗られているそうで羨ましいです。宇宙人側も、地球人の中でも有能で見込みがある人を選別しているのでしょうか。

 「私は0秒で無限大の変化を起こします。どこの時空間で起こすのかというと、ブラックホールで起こします」と、ドクタードルフィンさんはおっしゃいました。最近、ブラックホールの写真が公開されて話題になっていましたが、人類の進化にとって重要な存在だったようです。その後、先生は会場の人々と宇宙意識をつないでくださったり、悩みや体調不良があるお客さんをステージに上げて公開ヒーリングをしたりしていました。親との問題があって体調も悪いという女性を、先生は「彼女を高次元に一気に放り込みます!」と言って、会場の通路をスキップさせ、ポジティブな言葉で励ましました。「あなたのお母さんはあなたを育てるため、わざと嫌われ役をやったんですよ。お母さん、ありがとう、って言ってください」

 だんだんその女性の表情が明るくなってきたような......。また、先生は格言的な言葉を話しながら必ずBGMをかけるので、言葉がよりドラマティックに感動的に心に響く効果が。イベントの演出もうまいです。なかでも感動的だったのは「あなたは選ばれた精子と卵子が合体して、あなたの魂があなたじゃないとだめな体を選びました」という言葉です。自己肯定感を持てば心身が深く癒されそうです。最後はマドンナやシンディ・ローパーなどメジャーな洋楽を次々かけて、会場中の人々が立ち上がって踊ったり、ステージに上がって踊ったりして盛り上がりました。量子力学など難しいことはわかりませんが、ポジティブに笑ったり踊ったりして、自分の症状や悩みを忘れ去る、というのが健康の第一歩です。

spikenko(web).jpg

レベル ★★★

●口癖 「浄化ですから」

体調が悪い時も、これは良くなるための浄化の好転反応なんだと自分に言い聞かせます。

 

●仲良くなる方法

「あまり人に教えていないんだけど......」と前置きして、特別なヒーラーや治療院を教えることで距離が縮まります。

手相で健康(web).jpg

プロが見れば、手相にはあらゆる病気の兆候が見えるそうです。体に負担がない健康診断的の方法です。